北区選挙区

それぞれ厚い支持基盤を持つ自民党、公明党、共産党の現職に対し、日本維新の会と都民ファーストの会新人が挑む構図です。

去年7月の補欠選挙は自民党が制しました。衆院選では公明党現職引退し新人に交代、自民党は公明党新人を推薦します。前回都議選で、都民ファーストの会でトップ当選した議員は離党後、日本維新の会参院議員となりました。立憲民主党は共産党に配慮し、補選に立候補した候補者の選挙区替えを行うなど各党ともに複雑な事情を抱える選挙区です。共産党・曽根氏、公明党・大松氏ともにそれぞれ厚い支持基盤を持ち、国政比例票も共に2万～2万1000票と拮抗していて衆院選でも激突します。公明党区議は10人、共産党区議は9人でそれぞれの支持層への働きかけを強め、「衆院選の前哨戦」と位置づけ議席維持を目指します。自民党・山田氏は、党の国政比例票4万5000～8000票を有し、前任が都議から衆院議員に転身していることもプラス材料です。日本維新の会は、去年の補選に立候補した佐藤氏が挑戦します。前回都議選でトップ当選し維新へ転身した参院議員をはじめ、党からの支援を受け、支持層の拡大を目指し議席を狙います。都民ファーストの会は、新人・林元氏を擁立するものの支援体制などが不十分で「事務所が見つからずなかなか連絡がつかない」と指摘されるなど準備不足は否めません。